<ストーリー>
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。
オフィシャルHPより
ちょっとネタバレあり
映画のメッセージを見てきました。こういう一語の題名って覚えにくいんだよなー。
英語の題名がArrival。
原作の題名があなたの人生の物語。
英語の原作もStory of your life
ってえ?何かそんな題名ってめっちゃあるんですけど。Story of my life?(one direction)Story of a girl? (Third Eyed Blind )ということで、邦題も原作も全部ありきたりの題名で覚えられない!!という感じでしたが映画は今までにない感じのSFで素晴らしかったです。
まず宇宙船の外観が素敵でした。今までのハリウッド的侵略型UFOとは違い、流線形のアートな形状。(何か監督がばかうけに影響うけたって言ったとか言わないとか…本当なんですかね。)そのシンプルさと巨大さが不気味な雰囲気を醸し出してました。またその不気味さを強調したのが音楽!音楽も本当に素敵で一体誰なんだ!?と思わず検索。Radio Headかと思ったら全然違ってました。アイスランド出身のヨハンヨハンソンという方でした。存じ上げなかったんですが、博士と彼女のセオリーでも映画音楽を担当しているらしいですね。レ・ミゼラブル以来久しぶりに映画のサントラが欲しくなりました。
で、肝心の映画なんですが冒頭で娘との回想シーン。美しくて印象的で思わず泣いてしまったシーンだったんですが、いやーまさかあんな展開になるなんて…
普通SF映画っていうと人類の危機!とか種と種の戦い!って感じで壮大なスケールを感じる話が多いのですが、この映画はそういう部分もありつつ、ぐーっと個人の在り方によった映画でした。主人公が得た能力は「この先生きていて本当に楽しいの?」って思わざるを得ないような能力ですが、でも主人公はそれを受け入れたんですよね。それを理解してもう一度回想シーンのことを考えると、彼女の娘を見る眼差しや表情の意味が…泣けました。人生をかえよう!とか人生をよりよくしよう!ではなく「今」を味わう。余韻の残る素晴らしい映画でした。
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