恩田陸さんが直木賞を受賞しましたね!!
`普段は「文学賞なんてオトナな都合の賞じゃねーの?」とかいう疑惑を払拭できないでいるのですが、いや、自分の好きな人が受賞すると純粋に嬉しいですね!
恩田さん、好きです。
恩田作品、名作はいっぱいあるのですが、やはり旅好き本好きとしましてはおすすめしたいのは
酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記
イギリス、アイルランドの紀行文です。
この作品に延々と綴られているのは「飛行機が怖い」と「酒が好きだ」いうこと。
恩田さんは飛行機が大嫌いな酒豪。とにかく飛行機に搭乗する際の混乱具合と「え、まだ飲むんかい」という酒豪ぶりがツボにはまります。で、合間合間にちょこちょこと風景などから連想する本の紹介や雑学などもはさまれていて、そことがまた本好きの「読みたい!」欲をくすぐるんですねー。
しかし小泉八雲がアイルランド人だったのは初めて知りました…アイルランドのフェアリーテールと日本の「怪談」の共通項からあの名作が生まれたんですね。でも言われてみれば確かに…
直木賞作家という肩書が今後ついてくるのだと思うのですが、その重々しいイメージから、かけはなれたユーモア溢れた作品でおすすめ。お酒や飛行機に興味がなくてもこういう風景から作品を創作してるんだ…という過程も垣間見れるのでファンには嬉しいし、恩田さんを知らない方でも楽しめると思います。
文庫版の巻末には沖縄のオリオンビール工場見学のエピソードも掲載されていて、恩田さんの沖縄紀行も楽しめますよ!
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