本が厚いー!重いー!とくじけそうになりながら読みました。でも中身はとってもチャーミングな本。
ロシア革命後、ホテルから一歩でも外を出れば銃殺刑に処されるという、ホテル軟禁刑を下されたロストフ伯爵。スイートルームから一気に屋根裏部屋で暮らすことになります。けれども「自らの境遇の主人とならなければ、その人間は一生境遇の奴隷となる」をモットーにその現実を受け入れ紳士として暮らしていきます。ホテルの従業員、宿泊客、友人との交流…伯爵が軟禁された30代から60代までのお話です。
最初はゆっくりゆっくりと話が進むのですが、後半怒涛の展開に。
あのアイテムが、あのお話がここに繋がるのか―!的な感じで後半はかなり一気に読みました。
何より登場人物がみんな素敵で、読み終わった後今までずっと一緒にいた人がいないような感覚に。
図書館で借りましたが、もうちょいゆっくり読みたいなー欲しいなーと思い値段を調べると4000円近い…。マジか。もっと安くならないかな。でも装丁が美しいのでkindleじゃなくて本がおススメかも。
寝る前に少しずつ少しずつ読むのがおすすめです。