「希望荘」 宮部みゆき

年始から宮部みゆきフェアーが続いています。図書館から順番がまわってきたので杉村シリーズの最新作を読了。
前作は本題(?)の謎解き部分がぶっとぶくらいの衝撃結末。
あんましな読後感に茫然としたものです。結構杉村のキャラが好きだったのでちょっと心配だったのですが、本作はちゃんと「その後」が描かれていました。

今回は長い長編ではなく、4つの中編が収められています。

「聖域」死んだはずのおばあさんを目撃した話を調べていくと、共同生活を送っている女性たちに出会います。どういった関係性なのか…

「希望荘」人を殺したことがあるー。老人の言葉は本当なのか

「砂男」離婚直後から杉村の現在までを結ぶお話。

「二重身」震災が絡むお話。

 

相変わらず表紙のほんわかした感じとは真逆の、現代の毒にあてられちゃう内容。

でも会社員としての杉村の活躍にちょっと親近感だったのですが、探偵になっちゃったんだよね…どうしても前作からの杉村の人生の急変に「なんでだろ」と思わずにはいられません。お義父さんや娘さんとの会話も好きだったからなー。

 

しかし宮部さんの作品にメタリカの引用が出てくるとは!
うーん、読んでてある意味一番びっくりしたかも笑

 


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