「ノストラダムスの大予言っていうのがあってさー」
「空から恐怖の大王が来るんだって!」
っていう会話、しませんでした?大予言が怖すぎてで眠れない夜を過ごした私。
すみません、ノストラダムス全盛期の世代です。まあオカルトとか流行りましてね。
夏は「あなたの知らない世界」、
雑誌は「My Birthday」というおまじないや占いメインの雑誌、
中学では丹波哲郎さんの「大霊会」とかいう映画なんかもあったりで、死後の世界っていうのに興味津々でした。幽体離脱できるっていうおまじないなんかもあったりで、ビビりなんだけど怖いものみたさっていうか、知りたがりで色々調べまくりました。
で、臨死体験っていうのもまあその延長線上ですよね。あっちの世界へ行って戻ってきてるわけですから、あの世の体験ってなにーーーーって感じでまあ色々情報収集。
で、日本だと三途の川があって向こう側には亡くなった人がこっち来ちゃダメとかいうイメージなんですけど、外国ではトンネルを抜けてお花畑があってーみたいな。で、そこで思いました。何で、国によってイメージちゃうねん。と。何か「絶対にあるんだよ!」って言われれば言われるほど、「うちの国では、ああなんだよなー」とこあ「あっちでは違うんだよなー」とか、何で共通イメージじゃないのってところが気になりはじめて。その頃からオカルトとかにちょっと興味がなくなり始めました。
で、その核心の部分がめっちゃ描かれているんです。この本。
この本はSFで臨死体験がメインテーマ。というと、そのあやしいオカルトテーマがど真ん中じゃないの?と思うのですが、「三途の川」「お花畑」は真っ向から否定。主人公は臨死体験を科学的に検証する認知心理学者。その彼女が疑似臨死体験を作り出す医者と研究を始めるのだが、次々に被験者がいなくなり自分も疑似臨死を体験することに…というのがストーリーなんですが、いやーもーめっちゃ面白いんです。すごい長い本なんです。ここのこの部分なげーよ。とか思ったりするとことかあるんですけれども、それが全てつながってて…あまりにもすごいから読んだ後誰かと検証したくなる本ですね。読んだ方メールください!とりあえずこの長さにも意味があって、各章の番号にも意味があって…すごい構造のぶっとんだ本です。翻訳もすばらしく、翻訳を読んでる時の「もやもや感」が皆無。長いけど、長さを感じない。こんな作家がいたのね!!と感激しました。ラストもですね、語り合いたいです。死後の世界に興味津々だった私、オカルト世代にあのラストはどうなのか、語りたいですーーー。
とりあえず読んでみて!と強くおすすめできる本です。そしてラストを、この構造美を話し合いましょう!!
長い!けどそれにも意味が!
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