恩田陸さんが大好きです。
ついについに直木賞を受賞したこの作品を読むことができました。そしてこの記事を書いていた昨晩!本屋大賞もとりましたねー。
このお話、一言で言うと
4人の主人公たちの国際ピアノコンクール優勝までのお話
なんですが、これがもう超絶面白いんです。
通常音楽を舞台にした小説って難しくないですか?だって主役の音、聞こえないし。
でもこの作品、はっきりいってページ数500ページ越えで二段組みのぶっとい本。最初から最後までコンクールの話です。だから繰り返し繰り返しピアノを何人ものコンテスタントが弾くシーンが描かれていて、それってはっきりいって読む方からしたら「んー…もういいよ。」ってなりそうじゃないですか。
しかししかし、こんなにいくつもあるのに、それぞれの場面で見せ場があって、むしろピアノ弾くシーンがめちゃくちゃ面白くって一気読みしてしまうんです。ふーっと一息つけるのは1次、2次、などの予選が終わる場面。すごくないですか?
そしてそして、出てくる人物が魅力的なんです。4人が主人公なんですが、それぞれ応援してしまいたくなるキャラクター。1人の主人公が優勝するのをハラハラ見守るお話ではなく、4人共みんな素晴らしいからこそ、最後にどうなるのか、誰が優勝するのかがわからなくて目が離せない!
いやー、もっと色々語りたいんですが、まず読んで!と言いたいです。恩田さんといえばミステリーですが、でも今回のお話は「真夜中のピクニック」系列の青春?群像、ノーミステリー。そういえば本屋大賞も真夜中のピクニックで受賞されてますし、不穏なお話が好きじゃない方でも安心して読めますよ!
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