又吉さんがツイッターで絶賛していたので、読みたいリストにずっと入っていたこの本。しかし教団Xを読んだ後、何か気分が落ちてる時に読むと回復に時間がかかりそう…と思い、めちゃめちゃポジティブで体力も有り余ってる先日にトライ。お陰様で無事中村ワールドから帰還できましたよ。
「このページをめくれば、
あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない」
と書かれた手記。この手記の人物は誰なのか。この手記を読む人物は誰なのか。そして「私」がどんどん入れ替わっていきます。
読み終わって思ったのは「私」のこと。自分が「私」だと思っているのは一体何なんだろう。と考えさせられました。ちょっと話が逸れるのですが痴呆症とかになって人格が変わってしまう方いますよね。じゃあずっと築き上げてきた自分って一体どこにいっちゃうんだろう、とか、赤ちゃんまで知能が戻ってしまうとなったら、成年の自分は一体どこに行くんだろう…私って私って私って…私を構成している要因を考えさせられました。
宮崎容疑者に対する見解など、読む人によって色々な角度から捉えることができるお話だと思います。教団Xより短いけど、内容はみっちり詰まってる!ちょっと苦味のある本も読みたくなった時におすすめです。
しかしやっぱり気分が落ちてるときには読まない方がいいかもーーーー。
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