「春にして君を離れ」アガサ・クリスティ

前回出席したアガサクリスティ読書会で「これもいいよねー」と話題にあがった「春にして君を離れ」

題名がいい!!

と読んでいたのですが、題名から受ける印象よりもはるかにダークである意味恐ろしい一冊でした。

理想的な家庭を築き上げた主人公。娘夫婦を訪ねた帰り道、何もない町に滞在する羽目に。そこで自分の今までの人生を振り返る…って主人公がただただ回想する一冊なのにこの面白さ!すごい!!そして怖い。

一見良さそうに見える、全ての選択。でも実は誰も喜んでいなくて幸せではない…

家族の為にと思っているのは自分だけで、実は家族からは「仕方がない…ああいう人だもんね…」と思われているという…

自分にも何か全ての家庭に通じる恐ろしさがあります。

そしてラスト…夜中に考えていたことが、朝の光と共に溶けて行ってしまう…昨日考えてたあれは一体何だろう…ってことが誰にもあるなー。日常に戻ってきてしまったら思考も日常のパターンに戻っちゃう。ラストがまた、あああーって感じ。

「怖い話」って感じるのはどの家庭にもある普遍的な「通じなさ」がテーマだからかも。確かに面白かった…でも怖いよー。


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