「極夜行」 角幡唯介

本屋大賞のノンフィクション版「Yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞」を受賞した作品。
ということで興味を持ち読んでみました。
極夜とは白夜の反対。何か月も太陽の昇らない世界。そこで太陽を目にしたら自分は一体何を思うのかー。というところから始まったこの冒険。作者はグリーンランドからさらに闇の深そうな北を目指して氷河を超え、ブリザードを耐え一匹の犬と橇を引きながら進みます。途中で「もう楽勝だ!」と思う作者を襲うトラブル、嵐…「もう終わった…」からの巻き返し。

無事に帰れるんかいーと思いながら読みました。作者はまあこの作品を書き上げてるので生き残ってはいるんだろうけど、犬がどんどん痩せていく…犬が食べられたらどうしよう…と思いながら読みましたよ。犬がどうなったかは読んでみて下さいね。
極夜の描写がすごいのですが、それだけではなく、作者の内面というか一つ一つの考察が素敵でした。脱システムとは…星座とは…月とは…そして太陽とは…読む前は極夜の冒険かー何か地味だなー(ごめん)と思ってましたが、いやーごめん、地味じゃなかった!面白かったです。作者の他の作品も読みたくなりました。


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