「虐殺器官」 伊藤計劃

ずっと積読状態だった本を先日手に取り、一気読みしてしまいました!いやーすごい本だったなー。

時は未来。9.11を転機として完全な管理体制が置かれる先進国ではテロは激減したが、後進国では大量虐殺が増加。アメリカ情報軍に所属する主人公、クラヴィスシェパードは大量虐殺の現場に必ずいるジョンポールというアメリカ人の暗殺を命じられる。彼は一体何者なのか。何故彼がいる現場では虐殺が起こるのか…

近未来SFです。

戦闘シーン、グロイ描写もあるのですが、読み易く(伊坂幸太郎さんのグロシーンの方がだめ)でも世界観に圧倒された…という感じ。私の中でSFというと、何かもう別の次元の世界というイメージなのですが、この作品は現代の社会と通じている感覚でそこがまた魅力というか、深く考えさせられるというか…

先進国の命の重さと後進国の命の重さ
情報管理社会

この作品が発行されたのは2007年ですが10年後の今、世界はますます作品に近づいているなと思います。

虐殺が誘発されるのは○○
「まぶたがない」

自分で遮断できないところが恐ろしいと思いました。

 

 

 

 

 


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