島本理生さんといえば…ナラタージュを読んだ後、何作か読んでっきり。この頃はあんまし読む機会ないなーふーむ。と思い読んだのですが…よかった!!
アナウンサーの就職試験の面接の帰り、父親を刺殺し血だらけで歩いていた女子大学生の環菜。主人公の由紀は環菜の事件の執筆を依頼された経緯で彼女への取材を開始します。環菜の家庭環境には何があったのか。そして由紀自らの過去にも向き合うことに…といったお話。読んだ後でこの題名はなんでやねん?と思ったのですが、他のレビューなんかを読んでいると「ファーストラブ=最初に受け取る愛=親からの愛」ってことらしく、おおおおおーーーそうだったのーー(涙)と思いました。まあ自分で気づけよって感じなんですが。あんまり書くとネタバレに直結しそうなので内容は書きませんが、最後の終わり方の雰囲気がよかったなー。ナラタージュが好きな方ならこれも好きだと思います!
印象的だったのはデッサン会のお話。無自覚に子供を傷つける人たち…周囲の雰囲気に呑まれて、でもそこまで決定的じゃないから流れにのってしまう…そんなことって世の中にありそう。でもそれってやっぱり間違ってることだよねって声を挙げれる人になりたいですね。由紀の「有名になりたい」=「大勢の人をもっと救いたい」は著者の声にも感じました。
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