「ベルリンは晴れているか」 深緑野分

本屋大賞が発表されましたねー。こちらの本は本屋大賞第3位ということでなかなか健闘されていたのではないでしょうか。

直木賞候補作でもあり、文春のミステリー3位でもあり、このミスも第2位!なかなか注目作品が、何故か図書館の棚に普通にあった!ということで小躍りして借りてきました。

終戦後の7月、ベルリンは米ソ英仏の統治下におかれます。ドイツ人の主人公アウグステは恩人の死を甥に伝えようとするのですが…というお話(端折り過ぎ!)合間にアウグステの両親のお話なんかが入り、戦前戦中戦後のドイツの人たちの暮らしがリアルにわかるのですが…いやー重かった。ミステリーというよりかは歴史小説?しかしこの合間の話がすごすぎて、アウグステのミステリー部分に落差がありすぎるというか…なんでアウグステは恩人の死を伝えいくんだろ?という素朴な疑問が、全て解明されても(そんなもんかいな?)と個人的に思ってしまうのでした。これに関しては直木賞選評者の方がすごく適切にまとめているので、興味のある方は読んでみて下さいね。作家って批評もやっぱりすごいなーと思います。

だからといって作品の質が落ちるかというとそんなことはなく、いや、これすごい作品だよなーと思います。宜野湾図書館では予約なしで借りれました(笑)ので興味のある方は図書館で借りてもいいかもーーーー。