私がちょこちょこ参考にしている「翻訳ミステリー大賞シンジゲート」さんのサイト。
ランチの時間に斜め読みしていて目に留まったケイトモートンという作者。この方、「忘れられた花園」と「秘密」という作品で二度、翻訳ミステリー大賞を受賞した…と書かれているではありませんか。そんなに面白いのかなーと思っていたら、たまたま図書館で発見。読んでみました。で、めちゃめちゃドストライクなお話でした…
ロンドンからオーストラリアの港についた船の乗ってきた、身元不明の1人の少女。この少女が持っていたのはおとぎ話が入ったトランクのみ。ネルと名付けられた少女は21歳の誕生日にその事実を知らされます。今までの自分が全て崩れ、家族と疎遠になってゆくネル。そして時は過ぎネルは遺言で孫のカサンドラにイギリスのコテージを譲ります。ネルは一体何者だったのか。何故カサンドラにそのコテージを譲ったのか…謎を巡り現代と過去を行き来する…
というお話。
子供の頃、世界の名作シリーズをが好きだったなら、絶対好きになるこのお話。「花園」「お屋敷」「意地悪なおばさん」「優しい庭師」「父親の不在」等々、子供の時に読んだ作品のモチーフがきらきらと散りばめられていて、見知らぬ世界にあこがれた、子供の時にあの気持ちを味わいました。そんな郷愁には興味が無くても、謎解きとしても面白いこのお話。確かに大賞を受賞するだけはある!!
しかし現在と過去を行ったり来たりするので人の名前が覚えられないヨ!登場人物リストを作るのをお勧めします。