「孤狼の血」柚月裕子

「盤上の向日葵」の柚月さん。映画化にもなったので旅行のお供に持っていきました。重いハードカバーだったんですが、途中でとめることができず、持っていきました…でもよかった!面白かった!

昭和60年代のマル暴vs暴力団のハードボイルドなお話です。主人公である新人の日岡が、班長であり暴力団との癒着が噂されるガミさんと共に、カタギの金融会社社員行方不明の謎を追いかける…というお話。いやー、やっぱりこのガミさんの魅力がすごい!始めは「やだー」と思っていたのですが、後半はガミさんにはガミさんの正義があるのね…と思ったり…

よく「女性がこんな物語を書くんだ!」と言われるらしいのですが、もう本の世界に作家の性別はどうでもいいんじゃないですかねーと思います。高村薫さんも北村薫さんも素晴らしい作品があるじゃないですかー。そこ本を選ぶ時に判断材料にしたことないけどな。

続編があるらしいですが、最後のあっさり年表の余韻と共に個人的にはこの本だけで完結させたい感じ。なのでたぶん読まないかなー。読んだ方の感想が知りたいですね。