「満潮 」シッラ&ロルフ・ボリリンド

珍しく本屋で手を取って純粋に「面白そう…」と買ってみたこの本。海岸に頭だけ出た状態で埋められた女性。潮が満ちてきたことにより溺死した過去の事件を、主人公が調査することから始まります。

何かこの「潮が満ちてきて溺死してしまう」というモチーフに激しい恐怖を感じる私です。

感覚的に潮が気づかない間に満ちているっていう「ひたひた感」が怖くないですか?ふと気が付くと危険がそこにある…みたいな。取り返しがつかないところまで危険が迫ってる的な…

この恐怖、他の方も感じるのかな?時々作品に使われますよね。昔講談社なかよし系のコミックで、、潮が満ちると逃げ出せない場所に相手をおびきよせる漫画を読んだような…あと、貝をとっててふと気が付くと、赤ちゃんを置いていた場所にまで潮が満ちてしまってたりとか…もう思い出すだけで「おえー」って感じの恐怖を感じます。前世に何かあったんかな。

で、怖いものみたさで購入したこの本。題名の「満潮」感がそんなにありませーん!

ジャンルとしては北欧ミステリー(らしい)この本。舞台はスウェーデンらしいのですが、スウェーデンって言ったらあれですよ。ミレニアムじゃないですか。ということで「満潮」的余韻はなく、どちらかというと社会の閉塞感というか、なんか治安悪そう…というお話です。書いた方は脚本を手掛ける方ということで、物語の雰囲気とかよりもぐいぐいした感じのスピーディーなお話。まあ読んでみてください。でも満潮って題名の本が多いんですよね…図書館で探すと別の満潮かもしれない!


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